catch-img

ドッグフードの選び方|年齢や犬種に合った栄養バランスが取れたものを選ぼう

何のドッグフードを食べるのかによって、愛犬の成長や健康維持に大きく影響します。

しかし、市販のドッグフードは種類が多く、選ぶ基準が分からないという方も多いでしょう。

本記事では、ドッグフードの選び方のポイントを解説。子犬から成犬、7歳以上のシニア犬など年齢別の選び方や、栄養バランスの見方などについても紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.ドッグフードの選び方のポイント11選
    1. 1.1.総合栄養食を選ぶ
    2. 1.2.原材料をチェックする
    3. 1.3.合成添加物の使用量が少ないものを選ぶ
    4. 1.4.子犬・成犬・老犬用など年齢別で選ぶ  
      1. 1.4.1.子犬
      2. 1.4.2.成犬
      3. 1.4.3.老犬
    5. 1.5.小型犬・中型犬・大型犬の違いで選ぶ  
    6. 1.6.犬種の種類別で選ぶ
    7. 1.7.賞味期限を確認する
    8. 1.8.愛犬の悩みに合わせて選ぶ  
    9. 1.9.品質管理の体制も確認
    10. 1.10.栄養バランスで選ぶ
    11. 1.11.人気のドッグフードメーカーで選ぶ
  2. 2.ドッグフードを与える際の注意点
    1. 2.1.愛犬に合った食事量と回数
    2. 2.2.ドッグフードの切り替え方に注意する
    3. 2.3.おやつを与えすぎない  
  3. 3.ドッグフードに関するQ&A
    1. 3.1.Q. 安いドッグフードと高いドッグフードの違いは?
    2. 3.2.Q. ドッグフードを食べない場合はどうする?
  4. 4.愛犬のドッグフード選びに迷ったらプロにオンライン相談をしよう
  5. 5.ドッグフード選び方を理解して愛犬の健康を守ろう

ドッグフードの選び方のポイント11選

まずは、ドッグフードの選び方のポイントを紹介します。 

総合栄養食を選ぶ


ドッグフードを選ぶ際は、主食は総合栄養食を選びましょう。

総合栄養食とは、毎日の主要な食事として与えることを目的としており、新鮮な水と一緒に与えることで犬の健康を維持できるように栄養バランスが整えられている食事です。 
 
総合栄養食のほかに市販で売られているドッグフードには、以下の種類があります。


療法食 

疾病の治療の際に栄養学的なサポートや治療内容に合わせて栄養成分を調整することが目的で、使用は獣医師の管理下で行われる製品

間食(おやつ、スナックなど) 

ペットとのコミュニケーション目的で使用する製品

目的食

総合栄養食、療法食、間食に当てはまらないもので、特定の栄養素やカロリーの補給などを目的として与える製品


総合栄養食以外のものは、栄養バランスが崩れて栄養不足や肥満の原因となる可能性もあるため注意が必要です。

毎日与える食事は、毎日必要な栄養をバランスよく摂ることができる「総合栄養食」と表記されているものを選びましょう。 



原材料をチェックする


ドッグフードを選ぶ際は、原材料をチェックしましょう。

平成21年6月(※)ペットフード安全法が施工され、ペットフードの製造方法や、表示についての基準、成分についての規格が定められていますが、何の食品や部位を使っているか、添加物が含まれているかなどを明確に表示されているものが品質の高さの指標となります。 


※“環境省「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」”参照 

合成添加物の使用量が少ないものを選ぶ


ドッグフードを選ぶ際は、合成添加物の使用量が少ないものを選ぶのもポイント。合成添加物は長期保存したり、見た目や風味をよくしたりするために、どのドッグフードにもある程度は含まれています。 
 
ペットフード安全法が施工されてから、基準規格が定められているため、以下の物質の含有量が基準を満たしているか確認しておくとよいでしょう。 

<添加物目安>

エトキシキン・BHA・BHT 

75 以下

亜硝酸ナトリウム

100

※“環境省「基準規格等」”参照

子犬・成犬・老犬用など年齢別で選ぶ  


犬の年齢によって必要な食事量や栄養素が変化するため、子犬・成犬・老犬用など年齢別に合ったものを選びましょう。

ここでは、年齢別の選び方について解説します。 

子犬

子犬のドッグフードは、子犬用やパピーと表記されている子犬用のドッグフードを選びましょう。

犬種によって成犬になる期間が違うため、小型犬なら10ヶ月程度、中型犬なら1年程度、大型犬なら1年半程度(※)まで与えましょう。 
 
子犬用のドッグフードは、子犬が成長するために必要な栄養素が計算されて作られているため、バランスよく栄養を確保できるのが特徴です。 
 


※“環境省『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』”参照 

成犬


成犬のドッグフードは、成犬用と表記されているドッグフードを選びましょう。成犬とは、成犬期以降の7年間程度の時期(※)をいいます。

成長期を超え、体重や体調が安定してきた頃に年齢にあったフードを選ぶことで健康的な体を維持できます。 
 


※“環境省『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』”参照 


老犬


老犬のドッグフードは、老犬用やシニア期などと表記されたものを選びましょう。犬の高齢期は、約7歳以上だといわれています。犬も年齢を重ねるにつれて、噛む力や嗅覚、消化機能が衰えてくるため、年齢に合ったドッグフードを選ぶことが大切です。 
 
老犬は運動量が減り、基礎代謝も落ちてくるため、カロリーが調節されているのもポイント。

シニア用のドッグフードは、嚙む力や筋力が衰えた老犬でも食べやすいソフトタイプやウェットタイプ、香りで食欲を促す香りが強いドッグフードなど年齢に合った工夫がされています。


小型犬・中型犬・大型犬の違いで選ぶ  


ドッグフードは、小型犬・中型犬・大型犬など種類の違いで選ぶのも1つの手段です。

一般的に小型犬は大型犬に比べて代謝が激しいという特徴があり、大型犬用のドッグフードよりカロリーが高めに作られています。 
 
また、大型犬・中型犬・小型犬は、口や歯の大きさなどにも違いがあります。小型犬なら小粒、大型犬なら大粒など食べやすい大きさで作られているため、愛犬の食いつきが気になるという方は粒の大きさも見直すとよいでしょう。



犬種の種類別で選ぶ


ドッグフードのなかには、チワワ用・柴犬用・トイプードル用といった犬種別に作られているドッグフードがあります。

犬種別のドッグフードは、その犬種の生まれ持った栄養の特性、食性などが研究されて作られているのが特徴です。 
 
また、犬種ごとにかかりやすい病気にも配慮されており、必要な栄養素を配合したものが多いのもポイント! 



賞味期限を確認する


ドッグフードを購入する際は、賞味期限を確認しましょう。ドッグフードも賞味期限が切れると人間用の食べ物のように、成分の変質やカビが発生する恐れがあります。 
 
また、賞味期限内であっても開封済みのドッグフードは、空気にふれて風味が劣化していきます。

開封後もなるべく早く食べきれるサイズや、個包装のものを選ぶとドッグフードの風味が落ちるのを防げるでしょう。 



愛犬の悩みに合わせて選ぶ  


ドッグフードを選ぶ際は、愛犬の悩みに合わせて選ぶのがおすすめ。

例えば、ドッグフードを食べないといった場合は、風味が強いものを選ぶといった方法です。 
 
悩み別に選ぶポイントは、以下を参考にしてみてください。 

悩み
ドッグフードの種類

ドッグフードを食べない・偏食

・チキンビーフなどの動物性たんぱく質が占める割合が高いもの 
・良質な油脂が含まれているもの 
・香りが強いもの 

アレルギー

・アレルギーを起こしやすい原材料が使われていないもの 
・原材料が明確に表記されているもの 
・たんぱく源が単体のもの

肥満

・低脂肪で高タンパクなもの 
・1回量のカロリーが記載されているもの


品質管理の体制も確認


ドッグフードを購入する際は、品質管理の体制も確認するとよいでしょう。ドッグフードは食べ物なので、保管時の温度などで品質が落ちてしまうことも考えられます。

とくに通販サイトで購入する場合、どのような場所でどのくらい保管されているのか分かりません。 
 
愛犬においしいドッグフードを与えるためにも、ドッグフードを購入する際は、どのような保管状況なのか確認するとよいでしょう。



栄養バランスで選ぶ


ドッグフードを選ぶ際は、栄養バランスを確認しましょう。たんぱく質、脂肪、繊維、灰分、水分がバランスよく配合されているものが、栄養価が高いドッグフードの判断基準です。 
 
栄養バランスが取れたものの判断基準としては、総合栄養食であるか確認するのが簡単な方法です。総合栄養食は、ペットフード公正取引協議会が毎日の主要な食事として与えるためのフードとして基準を満たしたフード(※)です。 
 


※“ペットフード公正取引協議会 公式HP”参照 

人気のドッグフードメーカーで選ぶ


ドッグフードを選ぶ際は、人気のドッグフードメーカーから選ぶのがおすすめです。

人気のドッグフードメーカーは、以下のメーカーが挙げられます。 
 
・ロイヤルカナン 
・ニュートロ 
・ZIWI(ジウィ) 
・アカナ 
・ナウフレッシュ 
・セレクトバランス 
 
人気であるほど、多くの飼い主さんや犬に選ばれているという基準にもなり、さまざまな口コミも投稿されているため実際の声が確認できるのもポイントです。 



ドッグフードを与える際の注意点

愛犬にぴったりのドッグフードを選んでも、ドッグフードを与える際に注意すべき点があります。

愛犬の健康を維持するためにも、以下の点に注意して食事を与えてみてください。 


愛犬に合った食事量と回数


ドッグフードは年齢や犬種によって、必要な食事量と回数が違います。子犬~老犬、小型犬~大型犬など成長段階や種類によって、適切な食事と回数を与えましょう。 
 
基本的には、ドッグフードの裏面に1日に必要な食事量が明記されています。成犬なら一日に2回程度、子犬や老犬なら3~4回など複数回に分けてドッグフードを与えましょう。 



ドッグフードの切り替え方に注意する


ドッグフードを切り替える際は、与え方に注意する必要があります。

新しいドッグフードに切り替える際は食いつきが悪くなったり、消化不良を起こしたりするケースも少なくありません。 
 
新しいドッグフードを与える際は、元々食べていたドッグフードから徐々に量を増やして切り替えるのがうまく切り替えるコツです。

初めは新しいドッグフードの量を4分の1、次は3分の1、4分の3程度を元のドッグフードに混ぜて与えるようにしましょう。 


おやつを与えすぎない  


おやつの与えすぎは肥満の原因となったり、ドッグフードを食べなくなったりする原因となるため、与えすぎないことが大切です。しかし、愛犬とのコミュニケーション手段やしつけのご褒美としておやつを与える方も多いでしょう。 
 
愛犬におやつを与える際は、1日あたりのエネルギー所要量の20%以内に収めることが大切(※)。

与えすぎは適切な栄養量を維持できなくなるため、しっかりと食事管理を行いましょう。 



※“一般遮社団法人ペットフード協会 公式HP”参照

ドッグフードに関するQ&A

ここからは、犬のドッグフードに関する質問と回答を紹介します。


Q. 安いドッグフードと高いドッグフードの違いは?


値段の高いドッグフードは、原材料や生産方法にこだわっているものが多い傾向にあるのが特徴です。また、添加物を極力使用していないものなどが多く販売されています。 
 
一方、安いドッグフードは原材料を抑えて作られているものが多いですが、ペット安全法の基準を満たした内容で製造されています。




Q. ドッグフードを食べない場合はどうする?


犬がドッグフードを食べない場合は、しばらくの間はおやつを与えず、ドッグフードのみを与えて様子を見ましょう。ドッグフードを食べない原因としては味に飽きたり、新しいドッグフードに警戒していたりする場合が多いです。 
 
食べないからといっておやつを多く与えてしまうと、さらにご飯を食べなくなってしまうケースもあるため注意が必要です。

それでも食べない場合は、ドッグフードをふやかしたり、新しいドッグフードに切り替えたりして、嗜好性を高めるのがおすすめです。



愛犬のドッグフード選びに迷ったらプロにオンライン相談をしよう

SAISONのペットオンライン診療は、獣医師にオンライン相談できるサービス。愛犬の食事のお悩み相談にも対応しており「動物行動学」の観点から、なぜそのような行動をとるのか要因を分析して、改善に取り組む診療方法を提案します。 
 
【以下のようなお悩みに対応】 
・愛犬に合ったドッグフードを選びたい 
・ドッグフードを食べない 
・漢方や療法食について知りたい 
・愛犬の食事の栄養バランスが気になる 


まずは、愛犬がどのような状態なのかしっかりカウンセリングを行い、プランを一緒に検討できるのもポイント。

動物病院へ通院する必要がないので、愛犬にストレスもかけずに診察を受けることが可能です。 


 ※オンライン診療には、システム利用料280円(税込)が利用都度かかります。会員登録料は無料です。 

獣医師に相談してみる


ドッグフード選び方を理解して愛犬の健康を守ろう

ドッグフード選びは、犬の健康を維持するために大切なポイントです。市販のドッグフードは、年齢別、犬種別、悩み別で作られたものなどさまざまな種類があります。

本記事の選び方を参考に、それぞれの愛犬に合ったドッグフードを選びましょう。 

犬 関連記事

猫 関連記事

動物病院 関連記事