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子犬のワクチン後いつから散歩できる?接種スケジュールや他の犬との接触についても解説

子犬を迎えたら「早く一緒に外出したい」「散歩デビューをさせたい」という飼い主さんも多いはず。

本記事では、子犬の混合ワクチンや狂犬病の接種スケジュールや副作用などの注意点について紹介します。

また「ワクチン接種後の子犬はいつから散歩できる?」「先住犬や他の犬との接触させてもいい?」など、気になる疑問と回答も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 

目次[非表示]

  1. 1.子犬のワクチンの必要性とは? 
  2. 2.ワクチン接種後の子犬はいつから散歩できる?
  3. 3.ワクチンで予防できる感染症一覧
  4. 4.子犬の混合ワクチンの回数と値段の目安  
  5. 5.子犬の混合ワクチンと狂犬病ワクチン接種スケジュール
    1. 5.1.1回目
    2. 5.2.2回目  
    3. 5.3.3回目  
    4. 5.4.狂犬病ワクチン
  6. 6.子犬のワクチン接種前後の注意点 
    1. 6.1.ワクチン接種前
    2. 6.2.ワクチン接種後と副作用
  7. 7.子犬のワクチンに関するQ&A  
    1. 7.1.Q. 先住犬や他の犬といつから接触させてもいい?
    2. 7.2.Q. フィラリア症やノミ・マダニ予防は必要? 
    3. 7.3.Q. 混合ワクチンの選び方は? 
    4. 7.4.Q. ワクチン後のシャンプーはNG?
    5. 7.5.Q. 子犬の混合ワクチンは2回でいい? 
  8. 8.子犬のワクチンの悩みはプロにオンライン相談をしよう
  9. 9.子犬のワクチン接種を完了させて散歩を楽しもう


子犬のワクチンの必要性とは? 

出典:PIXTA

子犬は、母親から初乳を介して免疫を譲り受けますが、生後8~12週齢(※)くらいから免疫が徐々に減っていくといわれています。それにより、さまざまな感染症にかかるリスクも増えていくため、ワクチン接種によって予防をすることが大切です。 
 
※“犬のワクチネーションガイドライン”参照 



ワクチン接種後の子犬はいつから散歩できる?

出典:PIXTA

子犬がワクチン接種によって免疫が得られるようになるのは、3回目の混合ワクチン接種より2~3週間後です。そのため、子犬の散歩デビューは、この時期を過ぎてから行うようにしましょう。 
 
ただし、飼い主さんの抱っこでの散歩で、子犬にさまざま刺激に慣れさせることは大切です。子犬は生後3週間~16週目までが社会化期と呼ばれる時期で、あらゆる物事やルールを受け入れやすい大切な時期となっています。 
 
そのため、3回目のワクチン接種が完了していなくても、飼い主さんの抱っこで散歩に出掛け、車や人などさまざまな音に慣れさせてあげましょう。

社会化期を逃してしまうと、警戒心や恐怖心が強くなり、知らない人や物音を怖がるようになってしまう可能性もあるため、積極的に外出をするのがおすすめです。 



ワクチンで予防できる感染症一覧

出典:PIXTA 

危険な感染症を予防するためには、ワクチンを接種することが大切です。犬のワクチンには、すべての動物が接種すべき「コアワクチン」、感染リスクに応じて接種する「ノンコアワクチン」の2種類があります。 
 
2種類のワクチンで予防できる感染症とワクチンの種類は、以下の通りです。 


出典:環境省『4.犬の疾病等に係る措置に関する事項』 


子犬の混合ワクチンの回数と値段の目安  

出典:PIXTA 

子犬の混合ワクチンの接種は、一般的に3回が推奨回数(※)です。3回目のワクチンに関しては、接種時期などによって2回で接種が終了する場合があります。それぞれのかかりつけ医によって対応が異なるため、1回目、2回目の接種証明書を持って接種回数について確認しましょう。 
 
子犬の混合ワクチンは2種類~11種類と種類が多く、販売する製薬会社や含まれるワクチンの種類によって値段が異なります。予防できる感染症と価格の目安については、以下の表を参考にしてみてください。 

ワクチンの種類

コアワクチン


ノンコアワクチン


値段の目安
2種

・犬ジステンバー 
・犬パルボウイルス感染症

-

約3,000円~5,000円 

3種

・犬ジステンバー 
・犬伝染性肝炎 
・犬アデノウイルス(Ⅱ型)感染症

-

約3,000円~5,000円

4種

・犬ジステンバー 
・犬伝染性肝炎 
・犬アデノウイルス(Ⅱ型)感染症
 

・犬パラインフルエンザ 

約5,000円~6,000円 

5種

・犬ジステンバー 
・犬伝染性肝炎 
・犬アデノウイルス(Ⅱ型)感染症 
・犬パルボウイルス感染症

・犬パラインフルエンザ 

約5,000円~7,000円

6種

上記4種類

・犬パラインフルエンザ 
・犬コロナウイルス感染症

約5,000円~8,000円

7種

上記4種類

・犬パラインフルエンザ 
・犬レプトスピラ症 
A・B 

約6,000円~9,000円 

8種

上記4種類

・犬パラインフルエンザ 
・犬コロナウイルス感染症 
・犬レプトスピラ症 
A・B 

約7,000円~1万円

9種

上記4種類

・犬パラインフルエンザ 
・犬コロナウイルス感染症 
・犬レプトスピラ症 
A・B・C

約8,000円~1万円 

10種

上記4種類

・犬パラインフルエンザ 
・犬コロナウイルス感染症 
・犬レプトスピラ症 
A・B・C・D 

約8,000円~12,000円 

11種

上記4種類

・犬パラインフルエンザ 
・犬コロナウイルス感染症 
・犬レプトスピラ症 
A・B・C・D・E

約8,000円~12,000円 


※ワクチンの内容や値段は製薬会社や動物病院によって違います。 
“犬のワクチネーションガイドライン”参照 



子犬の混合ワクチンと狂犬病ワクチン接種スケジュール

出典:PIXTA 

ここからは、子犬の混合ワクチンと狂犬病ワクチンの接種スケジュールを紹介します。 

1回目

1回目の子犬のワクチン接種は、生後6~8週齢頃(※)に行います。ペットショップやブリーダーから子犬を迎えた場合は、既に1回目のワクチン接種が終わっている場合がほとんどです。 
 
1回目のワクチン接種が終わっているかどうか分からない方や、1回目の接種証明書をもらっていない方は、譲渡先に確認してみましょう。 

“犬のワクチネーションガイドライン”参照 



2回目  


2回目の子犬のワクチン接種は、生後12週齢程度、または1回目の接種から2~4週後を目安(※)に行います。1回目のワクチンを譲渡先で行った場合は、接種証明書を持って動物病院へ行きましょう。 
 


“犬のワクチネーションガイドライン”参照 


3回目  

3回目の子犬のワクチン接種は、生後16週齢程度、または2回目の接種から2~4週後を目安(※)に行います。世界小動物獣医師会の「犬と猫のワクチネーションガイドライン」によると、免疫をより高めるためには3回の接種が推奨(※)されています。 
 
生後8週から12週齢頃から母親の初乳からもらった免疫が減ってくるため、生後16週以降までに3回接種を行い、感染症を予防できるようにしましょう。
   

“世界小動物獣医師会の『犬と猫のワクチネーションガイドライン』”参照 


狂犬病ワクチン

3回目の混合ワクチン接種から3~4週後には、狂犬病の予防接種を行います。

狂犬病は、狂犬病予防法により、すべての犬に毎年1回の接種が義務付けられています。狂犬病の接種では、鑑札の交付も動物病院で合わせて手続きが可能です。



子犬のワクチン接種前後の注意点 

出典:PIXTA 

次に、子犬のワクチン接種前後の注意点について紹介します。愛犬の異変に気づくためにも、ワクチン接種前後は子犬の様子をよく観察してあげましょう。 

ワクチン接種前

ワクチン接種前は、子犬が下痢や嘔吐等の症状がないか、元気があるかなどを確認しましょう。 

 
また、お迎えの日から間もない子犬は、興奮や不安でストレスとなっている場合があります。接種日はあくまで目安なので、子犬を迎えて間もない方は1週間程度様子を見てからワクチン接種を行いましょう。 



ワクチン接種後と副作用

ワクチン接種後は、激しい運動は避けましょう。また、発熱、嘔吐、下痢、食欲不振などの副反応がおこる可能性もあるため、数日間は愛犬の様子を観察することも大切です。 

 
また、シャンプーやトリミングなど愛犬にストレスがかかる行為も2~3日は行わないようにしてください。 


子犬のワクチンに関するQ&A  

出典:PIXTA 


Q. 先住犬や他の犬といつから接触させてもいい?

先住犬や他の犬との接触は、3回目のワクチン接種以降が望ましいでしょう。先住犬やほかの犬は、散歩や外出時に細菌やウイルスを持っている可能性があるからです。 

 
先住犬や他の犬は、ワクチン接種によって免疫を持っていても、子犬は免疫がないため感染してしまう恐れがあります。他の犬と触れ合いたい場合には、しっかりと管理されたパピークラスなどに参加しましょう。
 


Q. フィラリア症やノミ・マダニ予防は必要? 

フィラリア症やノミ・マダニ予防は、大切な愛犬を守るために必要です。環境省では、犬フィラリア症やノミ・マダニなどの寄生虫の駆除・予防を推奨(※)しています。 

 
犬フィラリア症は、蚊を介して犬の心臓や肺動脈に寄生虫が寄生する病気。成虫になると約30cmにもなり、放置すれば死に至ることもある恐ろしいものです。 
 
ノミ・マダニは犬に寄生し、かゆみや皮膚炎を起こすだけでなく、さまざまな病原体を媒介する場合もあります。定期的な予防と駆除を行うことで、子犬をさまざまなリスクから守ることに繋がります。 
 
※“環境省『ペットへの日頃からの備え』”参照 



Q. 混合ワクチンの選び方は? 

愛犬の混合ワクチンを選ぶ際は、獣医師さんと相談し、愛犬の生活環境や健康状態に合わせて選択するのがおすすめです。 

 
例えば、5種以上の混合ワクチンの犬レプトスピラ症感染症は、野生動物やその排泄物との接触が感染源となるため、キャンプをしたり、山や川など自然が多い場所に住んでいたりする方が愛犬のワクチンに選択します。 
 
また、たくさんの種類のワクチンを一度に打つと、副反応のリスクが高まる可能性もあります。上記のように愛犬の生活環境や健康状態によっても、推奨されるワクチンの種類が異なるため、獣医師に相談するのがよいでしょう。 



Q. ワクチン後のシャンプーはNG?

ワクチン接種後は、シャンプーはやめておくのが望ましいです。ワクチン接種後は体調不良を起こしやすく、しばらく安静にする必要があります。

シャンプー以外にも、トリミングや激しい運動なども控えましょう。 



Q. 子犬の混合ワクチンは2回でいい? 

子犬のワクチンは、動物病院によって2回のところと3回のところがあります。例えば、1回目のワクチン接種の時期が遅れ、生後90日前後に2回目を打つ場合は、次は1年後の接種で大丈夫なところもあるようです。 

 
ただし、接種の判断は獣医師によって違うため、1回目と2回目の接種証明書を持参し、かかりつけ医に確認しましょう。


子犬のワクチンの悩みはプロにオンライン相談をしよう

SAISONのペットオンライン診療は、獣医師にオンライン相談できるサービス。子犬のワクチンのお悩み相談にも対応しており「動物行動学」の観点から、なぜそのような行動をとるのか要因を分析して、改善に取り組む診療方法を提案します。 
 
【以下のようなお悩みに対応】 
・子犬のワクチン接種後の様子がおかしい 
・混合ワクチンの種類に迷っている 
・ワクチン接種日のスケジュールが知りたい 


まずは、愛犬がどのような状態なのかしっかりカウンセリングを行い、プランを一緒に検討できるのもポイント。動物病院へ通院する必要がないので、愛犬にストレスもかけずに診察を受けることが可能です。 
 ※オンライン診療には、システム利用料280円(税込)が利用都度かかります。会員登録料は無料です。 


獣医師に相談してみる


子犬のワクチン接種を完了させて散歩を楽しもう

出典:PIXTA 

子犬は、一般的に3回目の混合ワクチン接種より2~3週間後から散歩デビューが可能です。混合ワクチンを接種することで、さまざまな感染症を予防してくれます。 
 
子犬は生後45~90日頃から母親からもらった免疫が減ってくるため、スケジュールを確認し、適切なタイミングで行ってあげましょう。混合ワクチン以外にも狂犬病予防ワクチンや、フィラリア症やノミ・マダニ予防も忘れないようにしましょう。
 


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