
運転できなくても大丈夫!動物病院に通う3つの送迎サービス
ペットを飼っている方の中にも、自家用車を保有していない方や、または「自家用車は保有しているものの、自分は車の運転ができない」という方も多いと思います。そんな場合にペットを動物病院に送迎するときはどうすれば良いのか、と悩んでしまいますね。
ペット用のキャリーバックに入らない大型犬や中型犬の場合や、キャリーバックに入ることを嫌がるペットの場合は、一般のタクシーに乗車できないため「ペットタクシー」を利用することがおすすめです。
なぜなら基本的に犬や猫も一般のタクシーに乗車可能ですが、キャリーバックに入らない場合は乗車を断られてしまうためです。
本日はクレディセゾンでペット事業を担当している筆者が、ペットタクシーの利用方法やや動物病院への送迎サービスについてお伝えしていきます。
目次[非表示]
- 1.キャリーバックに入るペットの場合、犬や猫等のペットもタクシーに乗ることができる
- 2.ペット用キャリーバックに入らない(入りたがらない)ペットの場合はペットタクシーがおすすめ
- 2.1.ペットタクシーの利用方法
- 2.1.1.電話や問い合わせフォームから予約をする
- 2.1.2.送迎当日、指定の場所で待ち、ペットタクシーに乗車する
- 2.1.3.乗車が終わったらその場で現金をお支払い
- 2.2.料金について
- 2.2.1.支払い方法は現金のみ可能
- 2.2.2.長距離利用の場合は一般のタクシーより割安になることもある
- 3.ペットタクシーの疑問をきいてみた(よくある質問)
- 3.1.➀ペットタクシーを利用するのはどんな目的が多い?
- 3.2.②犬や猫以外も乗れるのか?
- 3.3.③人間のみの乗車もできる?
- 4.送迎サービスのある動物病院もある
- 5.動物病院に連れて行かずに診療してもらう方法
- 6.まとめ
キャリーバックに入るペットの場合、犬や猫等のペットもタクシーに乗ることができる
そもそも、犬や猫は飼い主と一緒にタクシーに乗ることができるのでしょうか?
結論、キャリーバックやクレートに入っている状態で、運転手の妨げにならないようであれば犬や猫もタクシーに乗車することは可能です。
<引用:日本交通>
運転の妨げになり危険だと判断した場合や、運転手が動物アレルギーを持っている場合は拒否されてしまうこともありますので、動物病院に行く日程が前もって決まっている場合は事前にタクシー会社に確認しておくことをおすすめします。
また、普段キャリーバックに入り慣れていない犬や猫の場合、嫌がったり暴れたりすることもありますので、タクシーに乗る予定が分かっている場合は事前に練習して慣れさせておきましょう。
ペット用キャリーバックに入らない(入りたがらない)ペットの場合はペットタクシーがおすすめ
犬や猫等のペットは一般のタクシーにも乗車可能ですが、キャリーバックやクレートに入らない場合や中型、大型犬の場合はペットタクシーの利用がおすすめです。
なぜならペットを運ぶ専用のタクシーとして運営しているので、キャリーバックに入れていない状態でも乗車を拒否されることがないからです。
動物病院にもペットタクシーの案内が置いてあることがありますので、ペットタクシーを知っている方は多いと思いますが、実際に乗ったことのある方は少ないのではないでしょうか?
ペットを飼っている知人10名に「ペットタクシーを利用したことがありますか?」という質問をしたところ、利用したことがあるのは1名のみでした。
今回、筆者が実際にペットタクシーへ乗車し、利用料金や利用方法等を聞いてきました。
◆お話を聞いたペットタクシー会社
東葛ペットタクシー
ペットタクシーの利用方法
電話や問い合わせフォームから予約をする
一般のタクシーと違い、事前予約が必要です。乗車するペットの種類や、ペットの数、乗車場所等を伝えると、実際にかかる金額の見積もりを出してもらえます。
特に午前中の時間帯は動物病院への通院等で予約が埋まってしまうこともあるようなので、動物病院に行く日が決まっている場合は早めに予約することをおすすめします。
送迎当日、指定の場所で待ち、ペットタクシーに乗車する
予約の際に伝えておいた指定の場所までお迎えに来てくれます。予約時に片道利用か往復利用の指定ができるので、往復でお願いした場合は終わりの時間まで待機してくれます。
乗車が終わったらその場で現金をお支払い
指定場所までの送迎が完了したら、事前に見積もりしてもらった金額をその場でお支払いします。
料金について
利用料金は走行距離、お迎え場所、待機時間等から計算されます。
<必ずかかるもの>
➀基本料金
⓶走行距離分の料金
<場合によってかかるもの>
⓷お迎え料金
⓸待機料金
⓹有料道路代
まず基本料金は必ず発生します。それ以降は走行距離分の料金が加算されますが、距離が長くなるほど1キロあたりの料金が割安になるのでお得です。
たとえば、豊島区から片道10キロの距離をお願いした場合は約5,000円になります。
下記URLから簡単に料金のシミュレーションができるので、問い合わせる前にだいたいの金額が分かるので試してみてください。
https://pet-taxi.jp/charge/
一般のタクシーと違い、事前に見積もりをもらった金額をお支払いすることになります。メーターでの加算ではないので、ペットタクシーに乗車してから「料金はいくらかかるんだろう…」と不安になることもなく安心ですね。
支払い方法は現金のみ可能
東葛ペットタクシーの場合、支払いは現金のみが可能です。クレジットカードや電子マネーは利用できませんので事前の見積もりの金額分の現金を用意しておきましょう。
なお、東葛ペットタクシー以外のタクシー会社も調査いたしましたが、現状クレジットカード払いに対応している会社はありませんでした。
長距離利用の場合は一般のタクシーより割安になることもある
遠方の病院へ行く場合など、長距離の利用の場合は一般のタクシーよりペットタクシーの方がお得な場合もあるのでペットタクシー会社に問い合わせてみましょう。
東葛ペットタクシーの場合は離島を除き、全国に対応していますので長距離の移動にもおすすめです。東京から九州への送迎実績もあるようです。
ペットタクシーの疑問をきいてみた(よくある質問)
➀ペットタクシーを利用するのはどんな目的が多い?
動物病院への送迎や引っ越し、空港へ行く場合の利用が多いです。
動物病院への送迎の場合は、家の近くにあるのかかりつけ病院への送迎よりも、大学病院や高度医療の病院等少し離れた距離にある病院へ行くときに利用する方が多いです。
大学病院へ行く場合は1日がかりのことも多いので、ほとんどの方が往復で利用されるようです。
②犬や猫以外も乗れるのか?
犬や猫以外も乗車可能です。フクロウやハリネズミ等も乗せたことがあります。
後部座席はかなり広いので大型犬ものびのび乗ることができます。
③人間のみの乗車もできる?
先ほどお伝えしたように5キロメートル以上の利用の場合は一般のタクシーより割安ですが、ペットを乗せず人間のみ乗ることはできません。
ペットを運ぶことはモノを運ぶことにあたるため、貨物運送業という許可を得て運営していますが、人間を乗せるタクシーは一般乗用旅客自動車運送事業の許可が必要になります。飼い主はペットの「付添人」(荷物の管理人)として同乗可能となります。
反対に、ペットのみ乗ることは可能です。その場合は安全に走行するためケージを使用させていただきます。
送迎サービスのある動物病院もある
一般のタクシーやペットタクシーに乗ることで自家用車が無くても動物病院に連れて行くことが可能ということが分かりました。
動物病院によっては、自分でペットを連れていけない人のために送迎サービスを実施しているところもあります。
動物病院の検索サイトでは、送迎ありで登録している病院は48病院のみでした。 (2025年3月時点)
https://pet.benesse.ne.jp/hospital/%E9%80%81%E8%BF%8E%E3%81%82%E3%82%8A:flg_o_welcome
送迎サービスを実施していても、ホームページに掲載していない病院もあるかと思いますが、そこまで数は多くないようです。
実際に動物病院の営業を担当している筆者からしても、多くの動物病院は獣医師が1人のみの場合が多く、先生たちは常に忙しいこともあり、送迎に対応することが難しいと考えます。
動物病院に連れて行かずに診療してもらう方法
ペットタクシーの予約が取れない場合や、かかりつけの動物病院で送迎サービスを実施していない場合など、どうしても動物病院に連れていく手段がない場合があるかもしれません。
診療内容によっては「往診」や「ビデオ通話でのオンライン診療」で対応可能な場合もあります。
◆動物病院に連れて行かずに診療してもらう方法
・往診対応をしている動物病院に家に来てもらう
・オンライン診療サービスを利用する
最近では往診専用の動物病院もありますので臨機応変に対応してみてください。
<往診専用の動物病院>
なかの往診動物病院
はる動物診療所
わんにゃん保健室
また、ビデオ通話機能を使ったオンライン診療を導入している病院もあります。
SAISONのペットオンライン診療は、獣医師にオンライン相談できるサービス。愛犬の問題行動やしつけのお悩み相談にも対応しており「動物行動学」の観点から、なぜそのような行動をとるのか要因を分析して、改善に取り組む診療方法を提案します。
【以下のようなお悩みに対応】
・飼い主、他人に吠える、泣き止まない
・散歩中歩かない、リードを引っ張る
・噛みつく癖がある、体を触らせてくれない
・ご飯を食べない、拾い食いをする
まずは、カウンセリングで愛犬がどのような状態なのかしっかりカウンセリングを行い、プランを一緒に検討できるのもポイント。動物病院へ通院する必要がないので、愛犬にストレスもかけずに診察を受けることが可能です。
※オンライン診療には、システム利用料280円(税込)が利用都度かかります。会員登録料は無料です。
まとめ
今回は動物病院への送迎について紹介させていただきました。
ペットと一緒に一般のタクシーに乗ることも可能ですが、キャリーバックやクレートに入れなくても乗せることができるペットタクシーを上手に活用することで、ペットのストレスも軽減できるのではないかと考えます。
かかる時間や距離等を考慮し、ペットにとってよりよい選択をしてみてください。