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動物病院での犬の歯磨き(歯石取り)料金は平均34,000円

自宅で磨いても取れない愛犬の歯の汚れ。 
動物病院で歯磨きを依頼すると料金はいくらかかるんだろう?と調べているのではないでしょうか。 
 
まず、動物病院でペットの歯磨きを依頼するということは、「歯石取り」という形になります。 
 
病院や犬の体重によって異なりますが、歯石取りは、平均34,000円の料金が相場となります。日ごろからの歯石取りを怠ると全身麻酔をかけて歯石取りを行う必要が発生する場合がありますので、犬の健康のためにも自宅での日々のケアがとても重要になってきます。 
 
全身麻酔など最悪なケースを避けるためにも自宅での歯磨きを習慣化し、歯をきれいに保つことがとても大切です。 


本日は実際に歯磨きが大嫌いなカニンヘンダックスフンドを飼っていた筆者の経験も踏まえ歯磨きの重要さを紹介したいと思います。 

目次[非表示]

  1. 1.病院での歯石取りの料金は平均34,000円
    1. 1.1.麻酔ありでの歯石取りの料金例
      1. 1.1.1.●あいペットクリニック稲毛獣医科 
      2. 1.1.2.●たがわ動物クリニック
      3. 1.1.3.●あいペットクリニック
      4. 1.1.4.●つむら動物病院
      5. 1.1.5.●ライフ動物病院
      6. 1.1.6.●こにし動物クリニック
  2. 2.治療の一環として行う歯石取りはペット保険の対象になる
  3. 3.成犬の約80%が歯周病、歯周病予備軍
    1. 3.1.犬の歯周病が飼い主にうつる可能性もある
  4. 4.【体験談】ペットの歯磨きを怠り、全身麻酔で歯石取りをしたら28,500円もかかった! 
  5. 5.歯磨きを家で実施できるのか
    1. 5.1.歯磨きグッズが売っている場所
    2. 5.2.おススメの歯磨きグッズ 
      1. 5.2.1.ビバテック シグワン 犬・猫 ハミガキサプリ
      2. 5.2.2.ビバテック シグワン 小型犬用歯ブラシ 
      3. 5.2.3.PETKISS歯みがきシート無香料
    3. 5.3.歯磨きおもちゃ
      1. 5.3.1.PETKISS ワンちゃんの歯みがきおもちゃ 超小型犬用
    4. 5.4.歯磨き教室 
  6. 6.【まとめ】 

病院での歯石取りの料金は平均34,000円

動物病院で歯磨きを依頼するということは、「歯石取り(歯石除去)」という形になります。

病院での歯石取りには麻酔をして行うものと麻酔をせずに行う手段があり、それにより費用が変わります。今回は、麻酔をする場合の料金を調べてみました。筆者調べによると麻酔ありでの歯石取りの料金は平均34,000円となります。 
 
費用の目安として、公益社団法人日本獣医師会が公表した「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査結果(令和3年度)」をもとに算出してみました。 

区分

金額(中央値)

初診料
1,500円
血液検査
6,250円
レントゲン
4,000円
全身麻酔
11,250円
歯石取り
11,250円
合計
34,250円

上記は基本的な費用の一例です。体重や症状によって追加費用がかかることがあります。 


・追加費用がかかるケース 

  1. ノミ、ダニ予防薬を投与していない 
  2. 抜歯が必要な場合 
  3. 血液検査以外の検査費用 
  4. 持病がある場合 
  5. 入院が必要な場合 
  6. 同時に別の治療が必要な場合 

麻酔ありでの歯石取りの料金例

今回は麻酔ありで歯石取りを行っている病院の料金をご紹介します。 


●あいペットクリニック稲毛獣医科 

<https://aipetc.com/medical_care/prevention/scaling/>  
⇒30,000円~50,000円 40,000 ※軽度歯周病の場合 


●たがわ動物クリニック

<https://www.okabe-vet.com/md-services.html

⇒17,000円~27,000円 22,000 



●あいペットクリニック

<https://jvets.co.jp/campaign/dentalcare/

⇒20,000円  



●つむら動物病院

<http://tsumura-ah.jp/surgery/

⇒55,000円~70,000円(軽度の歯周病:5kg~15kg


●ライフ動物病院

<https://www.life-ahp.com/dental_care/ >
⇨25,300円


●こにし動物クリニック

<https://konishi-animal-clinic.com/dental_lp/

⇒44,920円(5Kg以下)



 筆者調べ(2023年3月27日現在) 


以上の病院の平均価格は33,000円となっています。 
 
 
歯の汚れが重度の場合は全身麻酔で歯石取りを行った後、状態によっては抜歯などの処置が必要となる場合もあります。

抜歯等の追加処置を行った場合は上記料金に加え追加費用がかかることもあり、症状の進行度合いによっては10万円を超えることもあります。 
 
全身麻酔のもとでの歯石取りは、事前の検査や麻酔の費用もかかってくるので1回の処置でも高額になります。 
 
体重や、持病の有無によっても料金が変動しますので、かかりつけの動物病院に確認することをおすすめします。 


治療の一環として行う歯石取りはペット保険の対象になる

症状がない場合や美容目的の歯石取りは保険の対象となりませんが、治療の一環として行う歯石取りは保険の対象となります。詳しくはペット保険のホームページ、またこちらの記事もチェックしてみてください。 



<参考> 
①アニコム損害保険株式会社 歯石取りは保険の対象となりますか? 


https://faq.anicom-sompo.co.jp/faq/show/177?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=235&page=1&site_domain=default&sort=sort_access&sort_order=desc 



②歯の治療のため全身麻酔をしましたが、手術になるのですか?

https://faq.anicom-sompo.co.jp/faq/show/185?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=235&page=1&site_domain=default&sort=sort_access&sort_order=desc




 


成犬の約80%が歯周病、歯周病予備軍


アニコム損害保険株式会社の調査によると日本では成犬の約80%の犬が歯周病、歯周病予備軍といわれています。3歳以上の犬の80%以上に歯垢の沈着・歯石が確認され、「歯科健診」の結果では、飼い主が気付いていない歯周病の予備軍が多いようです。 
 
https://www.anicom-page.com/hakusho/statistics/pdf/100528.pdf 
 
多くの犬にとって身近な病気であるといえる歯周病。 
歯周病にならないために口内環境をきれいに保つことが大切です。 



犬の歯周病が飼い主にうつる可能性もある

犬や猫が歯周病になった場合、歯周病の菌は飼い主にもうつる可能性が十分にあります。 

実際に人間とペットの歯周病菌を調べたところ、同じ菌が検出された事例があるのです。 
よって、人間の歯の健康だけ気を配るのでなく、ペットの歯の健康にも目を向けてあげなければなりません。 
 
何より恐ろしいのは、歯周病がうつるのはペットから人間だけでないことです。 
 
反対に人間からペットにもうつる可能性がありますから、注意しなければなりません。 
 
歯周病は歯科疾患の中でもうつりやすいことで有名ですから、うつしあわないためにも日頃から丁寧なケアを心掛けましょう。 
 

(参考)土支田ファミリー歯科 
ペットの歯周病~飼い主にもうつるのか?~ 
https://doshida-family-dc.com/wp/2022/06/20/%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%AD%AF%E5%91%A8%E7%97%85%EF%BD%9E%E9%A3%BC%E3%81%84%E4%B8%BB%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%86%E3%81%A4%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BD%9E/ 



【体験談】ペットの歯磨きを怠り、全身麻酔で歯石取りをしたら28,500円もかかった! 


筆者はカニンヘンダックスフンドを飼っていましたが、口を触られることをすごく嫌がっていたのでかわいそうになってしまい、歯磨きをしない日々が続きました。

その結果、動物病院で全身麻酔のもと歯石取りをすることになりました。 
 
価格は全身麻酔のもと歯石取りを行ったので28,500円の費用がかかり、なにより、愛するペットに大きな負担をかけてしまい大変後悔しました。 
 
年齢や犬種によっては全身麻酔によるリスクは高く、病院での歯石取りは何度も行えるものではありません。そこで自宅での日々の歯磨きがとても重要になると感じました。 



歯磨きを家で実施できるのか


犬の歯の汚れは人間のように歯磨きで除去することはできないのでしょうか? 
歯垢とよばれる状態であれば可能です。 


ただ歯垢を放置し歯石になり固まってしまうと自宅での通常の歯磨きでは磨いてもとれず、自宅で除去するのは難しくなってしまいます。 
 
筆者のペットの場合はとにかく口を触られるのをとても嫌がり、かわいそうで歯を磨くことができませんでした。日を改め何度もトライしようとしましたが、挙句の果てには歯ブラシを見ただけで逃げ出してしまう状況にまでなっていました。 
 
そのような状況が続き、ついつい歯磨きは後回しになり、そのまま放置となってしまいました。先述した通り、最終的には病院へ依頼しないと歯の汚れが取れない状況まで悪化しました。 
 
こうならないためにも小さい頃からスキンシップをはかり、犬が口を触られることに慣らすためにも下記の3つのステップが大切です。 



  1. 小さいころからスキンシップの一環として口を触る 
  2. ガーゼを指に巻き付け歯を触る 
  3. 犬用の歯ブラシや専用ジェルを使用し歯を磨く

いきなり犬用の歯ブラシを使用してしまうと怖がり、それ以後怖がり口を触らしてくれなくなる可能性もあるので要注意です。

また、犬用の歯磨き専用ジェルなどの歯磨きグッズを活用すると歯磨きがしやすくなります。 


犬の歯磨きグッズは以下の場所で気軽に手に入れることができます。 



歯磨きグッズが売っている場所

  • ペットショップ 
  • 動物病院 
  • ホームセンター 
  • ネット通販 



おススメの歯磨きグッズ 


ビバテック シグワン 犬・猫 ハミガキサプリ

  • 無味無臭なので飲み水に加えても大丈夫です。 
  • 天然成分のみを使用しており、ガーゼにしみこませ直接歯を磨くこともできます。


ビバテック シグワン 小型犬用歯ブラシ 

  • 360度全面が毛になっており犬の口内でも安全に使えます。 
  • 極細毛で汚れを除去し、歯茎のマッサージにもなります。 

STOREE SAISONhttps://storee.saisoncard.co.jp/shop/ 


PETKISS歯みがきシート無香料

  • 指に巻いて使うことができます。 
  • シートでお口を触られることに慣らしていきましょう。 

ライオン商事株式会社< https://www.lion-pet.jp/product/petkiss/kinou_sheet.htm

ひとつのグッズだけに頼るのではなく、歯磨きサプリと犬用歯ブラシを組み合わせるなど上手にグッズを使いこなしましょう。 


歯磨きおもちゃ

口を触ることができない場合は、遊びながら歯磨きができる歯磨きおもちゃも活用してみましょう。

おもちゃを嚙むことによって、おもちゃが歯垢をからめとることが期待できます。また、唾液の分泌が促され、多くの唾液が分泌されることで歯垢を洗い流すことができるともいわれています。 

以下のような商品もおススメです。 



PETKISS ワンちゃんの歯みがきおもちゃ 超小型犬用

  • 表面の突起が歯垢を除去します。 
  • ゴム素材でできているため、水洗いすることができ衛生的です。

遊びながら歯のケアをすることができます。 
 
ライオン商事株式会社<https://www.lion-pet.jp/product/petkiss/kinou_toy_c.htm>


歯磨き教室 

それでも自宅でうまくケアができない場合は歯磨き教室を活用することもおすすめです。 
獣医師やしつけトレーナーなどプロから歯の磨き方やスキンシップの方法を学ぶことができます。 
 
一般社団法人日本ペット歯みがき普及協会など、日本全国各地域で積極的にペットの歯磨き推進活動をすすめている団体もあります。 
 
 
■歯みがき教室開催地域 2021年10月5日時点 

一般社団法人日本ペット歯みがき普及協会<https://jpd-a.or.jp/index.html> 
歯磨き教室開催地域(2021年10月5日時点) 
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000055265.html> 


飼い主が歯磨きをすることに抵抗を感じてしまうと犬にも伝わってしまいます。 
歯磨きを億劫なもの、大変なものと位置付けるのではなく、楽しく愛犬とスキンシップをとりながら日々の習慣として歯磨きをしていきましょう。 




【まとめ】 

  • 病院での麻酔ありでの歯石取りの値段は平均33,000円  
  • とりかえしのつかなくなる前に自宅で歯磨き 
  • 自宅で歯磨きができなくても、放置するのではなく歯磨き教室などの活用を!



動物病院で歯石取りを依頼する場合は高額になるだけではなく犬の身体の負担も大変重いものとなります。 
病院で歯石取りをしたからといってそこで終了ではありません!

きれいな状態をキープすることがとても大切です。動物病院へ依頼しなくてもいいように自宅での歯磨き習慣をつけましょう。 
 
しかし、いきなり自宅で完璧に歯磨きをすることはハードルが高く感じられるでしょう。 


ゆっくりでもいいので、犬の様子を見ながら少しずつステップアップし楽しく健康的な歯磨きライフを送りましょう! 



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