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犬がドッグフードを食べない理由とは?原因と4つの対処法を解説

犬がドックフード食べないと「体調が悪い?」「わがまま?」と不安になっている飼い主さんも多いでしょう。本記事では、犬がドックフード食べないを食べない原因と対処法について解説します。

ドックフードをただ与えるだけでなく、アレンジしたり、手作りご飯にチャレンジしたりすることで食べてくれるようになる可能性があります。ぜひさまざま対処法を試して、愛犬に健康でいてもらいましょう。



目次[非表示]

  1. 1.犬がドッグフードを食べない理由 
    1. 1.1.1.わがままが原因の場合 
    2. 1.2.2.ストレスが原因の場合
    3. 1.3.3.体調不良が原因の場合
    4. 1.4.4.成長・老化が原因の場合
    5. 1.5.5.新しいドッグフードが原因の場合
  2. 2.それでもドッグフードを食べない時の対処法  
    1. 2.1.1.ドッグフードを切り替える  
    2. 2.2.2.ドッグフードをアレンジする
    3. 2.3.3.手作りご飯にチャレンジしてみる
    4. 2.4.4.トッピングでアレンジする  
  3. 3.ドッグフードに関する疑問を解消【Q&A】  
    1. 3.1.Q.ドッグフードを食べない時は何日まで大丈夫?  
    2. 3.2.Q.食べ残したドッグフードはどうする? 
  4. 4.犬がドッグフードを食べない時はプロにオンライン相談をしよう
  5. 5.ドッグフードを食べない理由を理解して愛犬と向き合おう 

犬がドッグフードを食べない理由 



犬がドッグフードを食べない理由は、以下の5つの原因が考えられます。 
 
1.わがまま 
2.ストレス 
3.体調不良 
4.成長・老化 
5.新しいドッグフード 
 
愛犬がドッグフードを食べないときは、いつもの状態と違うかが病気かわがままなのかなど原因を見極めるポイント。それぞれの原因の特徴や対処法について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。 


1.わがままが原因の場合 


ドッグフードを食べない原因で多いのが、わがままによる偏食です。食べなれているドッグフードの味に飽きてしまったり、新しいドッグフードの味が気に入らなかったりすることで、選り好みして食べないケースがあります。 

例えば、おやつは食べるけれど、ドッグフードは食べないという場合はわがままによる偏食である可能性が高いです。ドッグフードを食べなければ、飼い主さんがおやつをくれると学習してわざと食べない賢い子もいます。 
 
愛犬がドッグフードを食べない際は、おやつを食べるか、食べないかでわがままかどうか判断するとよいでしょう。ただし、水も飲まないという場合は、体調不良である可能性があるため早めに獣医師に相談しましょう。  
対処法  
わがままでドッグフードを食べない子には、おやつを与えず、ドッグフードのみを与えましょう。いつも通りの時間にドッグフードを与え、15分程度そのまま様子を見ます。 
 
15分経過してもドッグフードを食べない際は、お皿を片づけて次のご飯の時間まで与えないようにするのがポイント。このような習慣を作ることで“今”食べないと、ご飯がもらえないということを学習させます。 
 
ワンちゃんのなかには、頑なにご飯を食べない子もいますが、環境省のガイドラインでも、正常な犬でも1~2日間食べない個体もいるとされています。1~2日は様子を見て、おねだりをされてもドッグフードを与えないようにしましょう。 


2.ストレスが原因の場合

犬は、環境の変化や運動不足などのストレスの原因によって、食欲がなくなり、ドッグフードを食べなくなるケースがあります。ストレスかどうか判断するには、食欲がない・足を頻繁になめる・下痢や嘔吐が続くなどのサインが現れるのが特徴です。 
 
通常の場合でも、上記のような行動が見られますが、ストレスの場合頻繁に行動を繰り替えす場合が多いです。ストレスが強い場合、吠える・噛みつく・震えるといった問題行動を起こす場合もあるため注意が必要です。 
 
対処法  
ストレスでドッグフードを食べない子には、ストレスの原因を取り除いてあげることがポイント。例えば、運動不足の場合は、散歩の時間を長くする、遊びの時間を増やすなどといった方法があります。 
 
引っ越しや家族が増えるなどといった環境の変化は、なかなか改善は難しいですが、愛犬に寄り添ってあげることが大切です。引っ越しした直後はなるべく一緒にいてあげる時間を過ごし、周辺を一緒に歩いたり、遊ぶ時間を増やしたりして、新しい環境も楽しい場所であることを理解してもらいましょう。 


3.体調不良が原因の場合


犬がドッグフードを食べない際は、体調不良が原因の場合もあるため注意が必要です。体調不良かどうかを見極める際は、食欲不振以外に嘔吐や下痢、元気がないといった症状がないかどうか確認しましょう。 
 
ご飯を食べないだけでなく、水も飲まなかったり、ぐったりしていたりする場合はかなり悪化しているケースも考えられるため、早急に獣医師に診てもらいましょう。 
 
また、暑い夏の時期は夏バテでドッグフードを食べない時期もあります。高温多湿な状況が続き体に熱がこもってしまうと、だるさによって食欲が低下してしまうのです。 
 
対処法  
体調不良でご飯を食べない時は、無理にドッグフードを与えることはせず、速やかに獣医師に相談するのがおすすめです。獣医師に相談する際は、普段と違う症状や行動、どれくらいご飯を食べていないかなどを伝えましょう。 
 
また、正確に診断をしてもらうには、普段から愛犬の様子を観察することも大切。普段からどの程度の量のご飯を食べるのか、様子を観察しておきましょう。 
 
夏バテによる食欲が低下が考えられる場合は、ドライフードにチキンスープをかけて食欲アップを図りましょう。チキンスープは香りがいいので食いつきが高くなることが期待でき、水分補給にも役立ちます。冷蔵庫で冷やしてから与えるのもおすすめです。 


4.成長・老化が原因の場合


犬は成長や老化が原因で、ドッグフードを食べない時もあります。子犬がご飯を食べなくなる時は、体の成長が落ち着く4~5ヶ月程度。今までがっついて食べていたのに、ご飯を食べないという場合でも、成長に応じた食事量を食べていれば問題ないでしょう。 
 
老犬の場合も身体の機能の低下によって、ご飯を食べない時があります。老犬になると、味覚や収穫の低下、消化機能能力の低下、運動量の減少に伴う基礎代謝の低下、歯周病などの口腔トラブルが発生します。 
 
対処法  

子犬の成長に伴う食欲低下の際は、ライフステージに合ったドックフードを適切な食事量で与えましょう。子犬の時期は、おいしいものを覚えると偏食になりがちですが、まずは様子をみてあまりドックフードを切り替えすぎないのもポイント。 
 
食べないからといっておやつを与えると「食べなければおやつがもらえる」と学習して、より偏食が進んでしまいます。なかには1~2日程度は食べない子(※)もいるので、愛犬の様子を観察し、他に体調に変化がないかも観察してあげましょう。 
 
老犬がご飯を食べない時は、ドックフードをお湯でふやかしたり、ウェットフードにしたりして食べやすくしてあげましょう。老犬になると歯が弱ってきたり、消化機能が落ちたりするので、カリカリのドッグフードが食べにくくなることが多いです。 
 
シニア専用のドッグフードを選び、消化によいものを選んであげるとよいでしょう。 

“環境省 体調管理について”参照 


5.新しいドッグフードが原因の場合

ドックフードの切り替えによって、ドックフードを食べないケースも少なくありません。子犬、成犬、老犬とライフステージの変化や妊娠などをきっかけに、ドックフードの切り替えを行う方も多いと思いますが、新しいドックフードを警戒してご飯を食べない場合があります。 

対処法 

新しいドッグフードを与える際は、元々食べていたドッグフードから徐々に量を増やして切り替えるのがポイント。初めは新しいドッグフードを4分の1程度、元々のドッグフードに混ぜて与えましょう。 
 
徐々に新しいドッグフードを2分の1、3分の1、4分の3と量を増やしていき、10日間ほどかけて100%新しいドッグフードになるように、ゆっくりと切り替えるのが上手に食べさせるコツです。 



それでもドッグフードを食べない時の対処法  

上記の対処法を試しても「なかなかドッグフードを食べない……」と悩む飼い主さんも多いでしょう。ここからは、それでもドッグフードを食べないときの対処法を紹介します。 
 
1.ドッグフードを切り替える 
2.ドッグフードをアレンジする 
3.手作りご飯にチャレンジする 
4.トッピングでアレンジする 

1.ドッグフードを切り替える  


愛犬がドッグフードを食べない時は、食いつきがいいおいしいドッグフードに切り替えるのがおすすめ。犬がおいしいと感じるドッグフードには、以下のような特徴があります。 
 
・チキンやビーフなど動物性たんぱく源が占める割合が高い 
・良質な油脂が含まれている 
・香りが強い 
・犬のサイズに合った食べやすい大きさと形 
・香料や甘味料などが無添加 
 
動物性たんぱく源が占める割合が多いドッグフードは、嗜好性が上がるため、食いつきがよくなる傾向にあります。動物性原料が50%以上あるのが理想ですが、動物性原料の割合が記載されていなければ原料の1番目に表記されているかを確認しましょう。 
 
また、サーモンオイルやココナッツオイルなどといった良質な油脂が含まれている場合も、嗜好性がアップするのでおすすめです。犬はおいしさを香りで判断する動物のため、かつおぶしや鶏ガラスープなどが含まれている香りが強いものを選ぶのも1つの手段でしょう。 
 
ただし、香りをよくするためや嗜好性を高めるために、香料や甘味料など添加物を多く配合しているものもあります。添加物は、長期的に摂取すると犬の健康に悪影響を与える場合もあるため、なるべく無添加のものを選ぶのがおすすめです。 
 
さらに、犬が食べやすい大きさや形のドッグフードを選ぶのもポイント。粒が大きすぎたり、小さすぎたりすると食べづらくなってしまうため、小型犬や大型犬など個体にあったドッグフードを選んであげてください。 

2.ドッグフードをアレンジする

愛犬がドッグフードを食べない時は、ドッグフードをアレンジするのがおすすめ。ドライフードなら、少しお湯でふやかすと、香りが強くなるので犬の食欲アップが期待できます。 

 
ウェットフードなら、電子レンジを利用して人肌程度に温めると香りが強くなります。 


3.手作りご飯にチャレンジしてみる


愛犬がドッグフードを食べない時は、手作りご飯にチャレンジしてみるのもおすすめです。飼い主さんが食材を選べるため、新鮮な食材を愛犬に与えられ、水分も一緒に摂取できます。 
 
新鮮な肉や魚を多く使えば、香りや食感もよくなり、食欲アップが期待できるでしょう。自分で作るため、保存料や酸化防腐剤など添加物も入っていないのもうれしいポイントです。 
 
ただし、市販のドッグフードと比べると、作る手間もかかり、栄養バランスの維持も難しいのがデメリット。手作りご飯にチャレンジする際は、1週間を通して炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含む食事を心がけてみてください。 
 
栄養バランスは、肉や魚類1:野菜1:炭水化物0.5~1程度を目安にしましょう。 

4.トッピングでアレンジする  


愛犬がドッグフードを食べない時は、ドッグフードにトッピングでアレンジする方法もあります。トッピングにおすすめの食材は、以下の通りです。 
 
・ささみ、タラなどのゆで汁 
・ささみ、豚ヒレ肉、タラなどの低カロリーの肉 
・ブロッコリー、葉野菜、トマト 
 
ただし、トッピングの量によっては、1食あたりのカロリーが高くなるため、トッピングのしすぎに注意しましょう。また、牛肉やもも肉(皮つき)などのカロリーが高いものを与える場合は、ドッグフードの量を調整しましょう。 
 
トッピングによってドッグフードを食べるようになる子も多いですが、トッピングがないと食べないという問題が起こる場合もあります。愛犬の様子やエネルギー量に注意しながらトッピングアレンジを試してみてください。 




ドッグフードに関する疑問を解消【Q&A】  



ここからは、ドッグフードに関するよくある質問と回答を紹介します。 

Q.ドッグフードを食べない時は何日まで大丈夫?  


犬がドッグフードを食べない時は、1~2日まで様子を見てもOKです。環境省の「体調管理について」で解説されているように、ワンちゃんによってはドッグフードを1~2日食べない子もいます。 
 
ただし、下痢や嘔吐、元気がなくぐったりしている、水も飲まないなど別の症状がある場合は注意が必要です。別の症状がある場合は、早めに獣医師に相談するのがおすすめです。 
 
“環境省 体調管理について”参照
 


Q.食べ残したドッグフードはどうする? 


食べ残したドッグフードは、15分程度様子を見て捨てましょう。もったいないと思って次のご飯の時間に与えたくなりますが、雑菌が繁殖する可能性があります。 
 
また、いつまでもドッグフードが食べられる状況にあると、ご飯の時間にドッグフードを食べてくれなくなります。「お腹がすかないか心配……」という場合は、ご飯の時間に食べられるようドッグフードを切り替えたり、アレンジしたり工夫してみましょう。 



犬がドッグフードを食べない時はプロにオンライン相談をしよう


SAISONのペットオンライン診療は、獣医師にオンライン相談できるサービス。愛犬の食事のお悩み相談にも対応しており「動物行動学」の観点から、なぜそのような行動をとるのか要因を分析して、改善に取り組む診療方法を提案します。 
 
【以下のようなお悩みに対応】 
・ドッグフードを食べない 
・拾い食いをする 
・漢方や療法食について知りたい 
・愛犬の食事の栄養バランスが気になる 
まずは、愛犬がどのような状態なのかしっかりカウンセリングを行い、プランを一緒に検討できるのもポイント。動物病院へ通院する必要がないので、愛犬にストレスもかけずに診察を受けることが可能です。 
 ※オンライン診療には、システム利用料280円(税込)が利用都度かかります。会員登録料は無料です。 

獣医師に相談してみる



ドッグフードを食べない理由を理解して愛犬と向き合おう 



愛犬がドッグフードを食べない理由は、わがまま、ストレス、体調不良、成長、老化などさまざまな原因が考えられます。日々の愛犬の様子を観察し、ドッグフードを食べない理由を理解し、対処法を行うことで愛犬がドッグフードを食べてくれるようになるはずです。 
 
また、本記事で紹介した対処法を試しても改善しない、ほかに気になる症状があるという場合は、早めに獣医師に診てもらいましょう。 

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