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猫のしつけのコツ|トイレや噛み癖のしつけ方法や怒り方を紹介

猫は自由気ままに過ごして、いたずらをしたり、壁で爪を研いだりするのでしつけをするのがおすすめです。

本記事では、猫のトイレ、噛み癖に対するしつけ方や、しつける際の怒り方について紹介します。

猫のしつけには、霧吹きで水をかけたり、スプレーを使ったりする方法などがあり、それぞれの猫にあわせてやり方をアジャストしましょう。子猫を飼い始めた方だけでなく、成猫を飼い始めた方も、猫のしつけに取り組む前にぜひ本記事を読んで参考にしてみてください。

目次[非表示]

  1. 1.猫のしつけのコツ
    1. 1.1.その場で怒る
    2. 1.2.同様のことに対して全員が怒る 
    3. 1.3.叩かない 
    4. 1.4.霧吹きの水やいたずら防止スプレーを使う 
    5. 1.5.怒った分だけほめる
  2. 2.猫のトイレのしつけ方
    1. 2.1. 猫のトイレサインをキャッチする 
    2. 2.2.猫用トイレに排泄物のニオイをつける
  3. 3.猫の爪とぎのしつけ方 
  4. 4.猫の噛み癖のしつけ方
    1. 4.1.噛む理由にあわせた対処法をする
    2. 4.2.猫に噛まれたときの対処法
  5. 5.猫を怒らなくてもよい環境をつくる
  6. 6.猫のしつけでおなやみの際は獣医師に相談
  7. 7.しつけを楽しみながら愛猫とすてきな時間を過ごそう 

猫のしつけのコツ

猫のしつけは、犬のように人の指示に従わせるといったトレーニングとは異なります。犬のしつけに比べると難易度は高く、根気強く行う必要があると言えるでしょう。 
 
マイペースで、長時間物事に集中するのが苦手な猫ですが、猫のしつけにもいくつかコツがあります。

まずは、猫のしつけの5つのコツを紹介するので、ぜひ試してみてください。 


その場で怒る


猫を怒るときはその場ですぐに怒ります。時間が経ってからだと、猫は何で怒られているのか理解できないからです。「ダメ」「NO」と短い言葉で強く言うのがポイント。 



同様のことに対して全員が怒る 


猫がいたずらをしたとき、ルールを破ったときは、自分を含めて家族全員が同じ事象に対して同じように怒るようにしましょう。そうしなければ、猫も何をしたら怒られるのかがわからず混乱してしまいます。 
 
猫のしつけをするときは、事前に家族でどのようにしつけをするか話し合うのがおすすめです。 



叩かない 


猫があまり言うことを聞かなくても、感情的になって叩いたり、怒鳴ったりするのは絶対にやめましょう。

猫が恐怖を感じてしまい、臆病な性格になることもあれば、攻撃的な行動を取るようになることもあります。 


霧吹きの水やいたずら防止スプレーを使う 


猫がいたずらをしようとしたときに、猫に気づかれないようにして霧吹きで水をかけたり、猫が嫌う香りが含まれたスプレーを近づいて欲しくない場所にかけたりするのもしつけに有効です。

「このいたずらはしないほうがよい」「この場所には近づかないほうがよい」と学習してくれます。 



怒った分だけほめる


怒られてばかりだと、猫は臆病になったり、気難しくなったりと、良好な関係を築けなくなってしまいます。そのため、名前を呼んで近くに来たときや大人しくご飯を待てたときには、オーバーなくらいに全力でほめたり、やさしく撫でたりしてあげましょう。 



猫のトイレのしつけ方

猫のトイレのしつけは、猫にとって快適な砂をトイレとして設置して、砂の上でトイレをする猫の習性を利用します。猫のトイレには「猫砂」と呼ばれる専用の砂を用意してあげてください。 
 
猫のトイレのしつけ方法の2つのステップを紹介します。猫がトイレをちゃんと使えるようになるように、確認しておきましょう。 


 
猫のトイレサインをキャッチする 


床のニオイを嗅いだり、その場でクルクル回転し始めたりしたら、それはトイレサインと考えられます。トイレサインを出していたら猫を抱き抱えて猫砂の上に移動させてあげましょう。


猫用トイレに排泄物のニオイをつける


猫が猫砂の上でトイレをした後に、排泄物をすべて処理するのではなく、少しだけニオイが残るようにします。 
 
また、猫砂の上以外で粗相をしてしまった場合は、排泄物の片付けに使ったティッシュやちり紙などを猫砂の上に置いて、トイレに排泄物のニオイをつけるようにしてください。排泄物のニオイがすることで、猫砂がトイレであることを学習してくれます。 



猫の爪とぎのしつけ方 

猫は、爪のケアやマーキング、ストレス解消などの理由で爪とぎをする動物です。部屋の壁やソファーなどで爪とぎをされると困ってしまうもの。爪とぎをしてもよい場所とダメな場所を、猫に教えて理解してもらう必要があります。 
 
爪とぎのしつけの際には、爪とぎしてほしくない場所で爪をとがれても大きな声で怒ったり、大きなリアクションを取ったりしないことが大切です。

また、爪とぎをしたがる場所に爪とぎグッズを設置するのもおすすめ。 
 
猫の爪とぎをするタイミングや理由を把握することが、爪とぎのしつけにおいて重要なので、猫の様子をしっかり観察しましょう。 



猫の噛み癖のしつけ方

猫の噛み癖に悩むこともよくあります。ここでは、猫の噛み癖のしつけ方について、噛む理由にあわせた対処法と猫に噛まれたときの対処法を紹介。 


噛む理由にあわせた対処法をする


  • 触られるのを不快に感じている 

猫を飼っているとついついたくさん撫でてしまうこともありますが、撫でられすぎると猫も不快に感じてしまうことがあります。嫌がる反応をしていないかどうかを観察しながら、猫とスキンシップをとるようにしましょう 
 

  • 遊び足りない 

もっと遊びたいときにも猫は噛むことがあります。噛むことで人を遊びに誘い出しているので、思う存分一緒に遊んであげましょう。遊ぶのと同時にしつけも行うことが重要です。遊んでいるときに噛んできたら、10秒間ほどその場を離れたり、無視したりして「噛むと楽しい時間が終わる」ということを理解させましょう。 
 

  • 歯がかゆい 

生後3~6ヶ月の猫の歯が生えかわる時期は、歯がかゆくなり、かゆさを紛らわせるために何かを噛むことがあります。対策として、猫が手を噛んできたら猫のおもちゃとすり替えましょう。猫は動くものに反応するので、おもちゃを動かして興味を引くのがおすすめです。 



猫に噛まれたときの対処法


猫に噛まれたときは、そのまま放置するのではなく、すぐに流水できれいに洗い流して手当てをしましょう。猫の口内に生息するパスツレラ・マルトシダ菌により、パスツレラ症を発症することがあります(※)。 
 
パスツレラ症を発症すると、傷ができた箇所が腫れて化膿します。ほかにも、呼吸器系の疾患、外耳炎といった局所感染、さらには、敗血症や骨髄炎などの全身重症感染症になることもあるので、注意が必要です。 
 
高齢者や糖尿病の方など免疫力の弱い方は感染しやすいので、猫に噛まれて気になる症状がでたときは、すぐに病院で診てもらうようにしてください。 


 
※“公益社団法人 千葉県獣医師会 公式HP”参照 



猫を怒らなくてもよい環境をつくる

猫のしつけをするにあたって、まずは猫を極力怒らなくてもよい環境づくりに取り組みましょう。

猫は好奇心旺盛な動物なので、気になるものがあるとついつい触ってしまいます。猫が触らないようしつけることも大事ですが、触ってほしくないものや危険なものは、猫の手の届かない場所に置いたり、戸棚の中にしまったりするのがおすすめです。 
 

  • 棚やテーブルの上に壊れやすいものを置かない 
  • コンセントカバー、ケーブルカバーをつける 
  • ゴミ箱に蓋をする 
  • 食べ物を放置しない 
  • 入ってほしくない部屋のドアを閉める 


猫のしつけでおなやみの際は獣医師に相談


SAISONのペットオンライン診療は、獣医師にオンライン相談できるサービス。愛猫の問題行動のお悩み相談にも対応しており、「動物行動学」の観点から、なぜそのような行動をとるのか要因を分析して、改善に取り組む診療方法を提案します。 
 
【以下のようなお悩みに対応】 
・トイレを失敗する 
・噛みつく癖がある、体を触らせてくれない 
・音や人を怖がる 
 
まずは、カウンセリングで愛猫がどのような状態なのかしっかりカウンセリングを行い、プランを一緒に検討できるのもポイント。

動物病院へ通院する必要がないので、愛猫にストレスもかけずに診察を受けることが可能です。 

​​​​​​​獣医師に相談してみる



しつけを楽しみながら愛猫とすてきな時間を過ごそう 

猫はマイペースで自由奔放な動物なので、犬に比べるとしつけが難しく感じることがあります。しかし、適切な方法で根気強くトレーニングを続ければ、しつけることは可能です。 
 
猫を迎え入れてしつけに取り組む際には、家族全員でどのようにしつけをするのか、何をよしとして何をダメとするのかを話し合ってから、一貫性のあるしつけを行う準備をしましょう。

また、好奇心旺盛な猫が動き回ってもよい環境づくりをしておけば、効率的に楽しく猫のしつけができるはずです。 
 
本記事の内容を参考にして、猫のしつけをしながら猫と一緒に楽しい時間を過ごしてみてください。 


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